君に届かないI・LOVE・YOU





「桜ちゃん?」


「桜?どうした?」


「えっ?な、何でもない。」



はぁ…


心の中でため息をつくと同時に、教室のドアが開く音がした。



「大和!心配してたんだから。」


「悪いな夕凪。」


なんか、疲れてる?

朝はそれどころじゃなかったから
気づかなかったけど…



「大和、なんかあった?」


「なんで?」


「いや、なんか元気ないなーって思って…」



なんとなく…だけどね。


言い終わると大和は少し驚いた顔をしている。


けど、すぐ戻って…