君に届かないI・LOVE・YOU




大和SIDE




「おはよう!清向バスケ部の諸君!!」


その声が聞こえたのは朝練の終わる10分前のことだった。


部員の全員が全員手をとめ、声の聞こえてきた入口の方を見る。

もちろん、俺も。


けど、見て後悔したのはそのあとすぐのことだった…。



「夏輝、さん………?」


え、なんでいんの?

アメリカいるんじゃないの?


桜からなんも聞いてねぇし、母さんや、おばさんたちからも何も…