君に届かないI・LOVE・YOU






「桜ちゃんごめんね。」


「夕凪君が謝ることないよ。」


多少理不尽ではあるけど、夕凪君は何もしてない。

悪いのは大和だもん。



「都末機嫌悪そうだったわね。なにかあったの?」


「うん。それがさぁ…。」



そう言うと、夕凪君は大和の席に座って話し出した。


「今日も普通に朝練があったんだけど。

相変わらず大和が仕切っててね。


だけど途中から夏輝さんがきて、大和と喧嘩しちゃって。」


それで機嫌悪かったんだよ。と夕凪君が言う。