君に届かないI・LOVE・YOU






「なぁ。」


「はいっ?」


伊織と話してる最中に机の上にダンッと置かれた手とともに降ってくる声。



「なんで夏輝さんが帰ってきたこと言わなかった?」


不機嫌そうな大和の声に上を見上げる。



「え?」


「夏輝さんが帰ってきたならそれくらい言えよ。」



大和はそれだけ言うと、教室を出ていった。

どういうこと??


言いたくても大和に会わないんだから言えるわけないのに……!


なんで私が怒られなきゃいけないのよ。