「おっ、日向がデレた。」
「デレてねーし!」
「まぁさ、アルバム見たかったのも確かだし、桜に会いたかったのもある。
でもどうせならあいつらに祝ってもらうのが一番なのかも、とか思ってさ。
安心しろ。アメリカで俺からのプレゼントもちゃんと用意してるから!」
得意気に話す夏輝は、街灯の下で爽やかに笑った。
バカなふりした色々考えてる人。それが夏輝。
意外と尊敬してることは本人には言わない。だって調子に乗られても困るし。
「夏輝、俺アメリカでまた強くなるよ。
大和に負けないくらい。」
「おう!期待してるぞ!」
本当のことは言わないけど、俺、その分頑張るよ。だって夏輝の期待には応えたいから。
夏輝は昔からお世話になってて、俺を一番理解してくれてる人なんだ。
だから、本当に……
「夏輝には、感謝してるんだ……」
その呟きが夏輝まで聞こえたのかは分からない。
けど、夏輝が小さく笑った気がした。
暗い空にキラキラと輝く星。
綺麗な弧を描いた三日月が、俺たちを照らしていた。
「ところで、今日どこに泊まる?予定ではあそこに泊まるつもりだったんだけど。
俺、野宿とか嫌だよ?」
「近くのホテル探せばいいだろ!!」
馬鹿な夏輝に振り回されながら、俺は今日も、明日も、ずっと先も逞しく生きてく。
だから、桜先輩、見ててくださいね。俺の成長を。
*END*


