君に届かないI・LOVE・YOU




深いため息をついた大和は、その袋を俺に差し出してきた。



「なにこれ?」


「……誕生日プレゼント。今日誕生日だろ?」



「え…あ……そっか。忘れてた……」




最近誕生日に興味が無くなっていたせいか、そう言われてもあまり実感がない。
そう言えば、去年も大和達に祝ってもらって初めて気がついたっけ?


あぁ、でも、なにこのサプライズ。
嬉しすぎるんだけど。



「あ、ありがと…!開けて、いいの?」

「あぁ。一応行っておくが、選んだのは桜だからな。文句言うなよ。」


「その言い方酷くない?!日向くんなら絶対喜んでくれると思うのになぁ…」


21歳にもなって、誕生日プレゼント貰って喜ぶとか本当ガキかもしれないけど、その心遣いが嬉しかった。

袋を開ければ、バスケットボールとバッシュ、バスパン何種類かとジャージ、サポーターとかが入ってた。


「……豪華、すぎるって…」

「まぁ桜が一式選べばこんなもんだろ。」

「いいじゃない。このバッシュ選んだの大和のくせに!」


「ありがと…桜先輩もありがとうございます!凄く嬉しいです!」


バッシュのメーカーは確か大和が履いてるのとおなじもの。型違いなのかな。
バスパンは銀ベースのと黒ベース、それから青ベースが一種類ずつに、黒地に銀のラインが入ったジャージ。

桜先輩が選んだだけあって、肌触りもいいし、機能性にも優れてそうだった。
見た目もいいし。


「うんうん。喜んでくれれば何よりだよ!」


「本当にありがとうございます!」


桜先輩は優しく笑った。

あの時と何も変わらない。
幸せそうな笑顔。

やっぱり桜先輩はそうでなくちゃ。