「で、結局何しに来たんですか。わざわざアメリカから来たんですよね?
まさか、何もないとか言いませんよね?」
「怖い…怖いから、大和落ち着いて。
いやちょっと昔の可愛かった大和を久々に見たいなぁとか思ってさ。
なぁ?日向!」
「なんで俺に話を振るんだよ!!」
怖い顔で俺たちを責める大和に、夏樹は苦笑いしながら俺の方を見る。
……俺を巻き込まないでほしい。
「1ヶ月の休みなんで、別にあんたらが何してようと構わないんですけど、俺たち巻き込まないでくれません?」
「うわーーん!ひゅうがーー!大和がいじめるよー!!」
「うるさいですし、いじめてもないです!」
正論を言う大和に夏樹は何も言えなくて、いつの間にか正座してる。
巻き込まれた俺も、正座。
……おかしいよね?
「大和、落ち着いて。お兄ちゃん達も別に悪気があったわけじゃ……」
「この人たちに悪気がない?冗談だろ。」
仲裁に入った桜先輩に容赦のない大和。
相当怒ってるみたい……なんで?
まぁ突然来たのも俺らだし、勝手にアルバム見たのも俺らだけどさ……
いつもの大和だったら絶対怒らないと思うのになぁ…
「だから落ち着いてって。少し予定は狂っちゃったけど、本人がいるんだからいいじゃない。」
「ん?なにが?」
桜先輩言葉に、夏樹が俺の言いたかったことを代弁してくれた。
首をかしげる俺と夏樹をよそに大和はため息をつくと、一旦部屋を出ていった。
残された桜先輩は、ニコニコ笑ったまま動かない。
……今日なんかあったっけ?
ものの数分も経たないうちに、大和は大きな袋を抱えて戻ってきた。


