君に届かないI・LOVE・YOU





…15分後。



「おせぇ…」


「女の子なんだから仕方ないって。」


「もう女の子、って歳じゃねぇだろ。」


「女の人、だからこそだよ。」



その辺の俺の性格は相変わらず。

短気っていうか、待つのがあまり好きじゃない。


だから、こーゆーところとか、遊園地はダメなんだよな…

直さないといけないって分かってはいるけど、無理そうだ。



「お待たせー」


「遅くなってごめん!」



やっと来たか、と思って寄っかかってる壁から離れて、桜を見た瞬間、俺は言葉を失った。