「桜、俺お前が好きだ。
俺と、結婚してください。」
大和は小さな箱を取り出す。
「今まで桜を傷つけた分、これから絶対幸せにするから…
一生、俺についてきてください。」
さっきの小さな箱を差し出す手は少しだけ震えてた。
それは大和が緊張してる証で、それになぜだか泣きたくなった。
視界がぼやけて、あの日大和と再会した時みたいな状況。
答えたくて、でも涙が溢れて止まらなくて、何も言えなかった。
「その涙は「YES」ってとらえてもいいの?」
言葉が出ない代わりに何回も首を縦に振る。
断るわけないいじゃんか…
ずっと大好きだったんだから…
そう思うとまた涙が止まらなくなった。
泣きじゃくる私を優しく抱きしめてくれるその腕は、バスケをやってる大和らしくて安心する。


