◆ 「あの桂木ってやつ強かったな。」 「当たり前だよ! 一番の期待の新人だもん。」 3年ぶりに2人で歩く。 高校生の頃とはまた違った風景に、不思議な気持ちになる。 けど自然と繋がった手にやっぱり近くにいる幸せを感じる。 今は近くにいるんだよね… 本物が、目の前にいる… それだけで、やっぱり十分なのかも。 「大和、」 「ん?」 「大好き。」 「知ってる。ってか俺の方が好きだし。」 顔を見合わせて、2人で笑う。