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「宗介君!そこの切り返し早く!
焦らないでスローは丁寧にね!」
「ウッス!」
あれから3年。
私はバスケのプロを目指す子達のサポーターをやってる。
ある意味、お兄ちゃんと似たような仕事なんだけどね。
それでも楽しくやってます。
大和のいない春はもう三度目で、だんだんと慣れてきたり…
でもやっぱり寂しい。
一緒にお花見行きたかったな……なんて一人で思うのにも馴れた頃。
「水流崎さん、フロントにお客さんがきてるそうです。」
「分かりました。
宗介君ごめん、少し抜けるね。
フリースローの練習してていいから。」
「了解です。」