大和はしばらく黙ったままでいると、意を決したように顔を上げた。 「俺、日向と一緒にアメリカに行こうと思う。」 「えっ……」 一瞬、ほんの一瞬だけ、時間が止まった気がした。 「今日、日向に言われて、考えて、それで行こうと思う。 それを、桜に一番に伝えたかった。」 …大和とまた離れるの? せっかく、付き合えることになったのに…? また、離れなきゃいけないの…? 「…」 でも、大和には才能がある。 今アメリカに行けば、NBAの選手だって夢じゃない。 それくらい凄いんだよ…。