君に届かないI・LOVE・YOU





「や、大和?なんかあったの?」


「えっ?」



あ、戻った。

……やっぱりなんかあったのかな?


「すごい怖い顔してたよ?」


うん、もう誰か知らない人がみたらビックリして逃げ出しそうなくらい。

怖い顔。



「そんな?」


「うん。」


「あーわりぃ。なんでもない。」


そう言って大和は上履きからローファーに履き替える。


何もないようには見えないんだよね……。

でも、言ってくれないんじゃ仕方ない、か。