けど、俺が桜と幼馴染みじゃなきゃよかった、と思ったのはそれからすぐのこと。
「なんで全部あんたなのよ!!」
「ちょっ、亜優さすがにやりすぎ…!」
「でもこいつが!」
そんな会話が近くの教室に響いてた。
委員会で遅れた俺。
それを待っててくれる桜は、なぜかいじめられていた。
そのあとの理由だと、桜の友達の好きな人が桜のことを好きだった、ってだけのもの。
それに、俺が幼馴染みだからってよくわかんない理由もついて。
まだ小4だったけど、それでも俺のせいってことに変わりはなくて、
だから俺は桜を避け始めた。


