君に届かないI・LOVE・YOU











「大和ー、傘なら私のに入れてあげる。」


「ふーん、ありがと。」



放課後、優衣亜と帰ろうとしてるとき、昇降口の前に、よく知った姿。



「こんにちは、大和先輩とマネージャーさん。」


「花咲君、どうしたの?」


「大和先輩と話がしたくて、借りてもいいですか?」


「いいわよ。大和、私ここで待ってるね。」


「ってことで、大和先輩来てください。」



どうゆうことかわかんねぇけど、とりあえず日向についてく。

俺に何の用だか。



人気のない階段の下。

これって、後輩からの呼び出し、って言われる?



日向に呼ばれても、冷静な自分が怖い。