君に届かないI・LOVE・YOU





そして、挙句の果てに、


「馬鹿大和。」


と、まで言い始めた。


「…お前何が言いたいんだよ?」


「別に。」


「はっきりしねぇ奴。」


俺は少し呆れ気味で席に戻った。


夕凪の言いたいことなんて何一つ分かんねぇ。

自分の席に戻っていつものように机に寝そべると、少しひんやりした感じが気持ちいい。



心の中で、何回ため息をついたのかわかんない。

気づけば5時間目は終わってた。


授業中で寝ようと思って寝れなかったのはこれが初めて。

いつもならむしろ眠いのに…



俺もどうしたんだか。

自分で自分がよく分かんなかった。