◆ どれくらい寝てたんだろう。 起きてみると、そこはいつも寝ているベットの上だった。 日は高く昇っていて、多分もう昼くらい。 …だれが運んでくれたのかは分からないけど、 昨日のことは鮮明に覚えてる。 いまでもまだ、泣きそう… そんなことをぼけーっと考えてると、コンコンと部屋がノックされる。 「桜入るぞ。」 「お兄ちゃん。その恰好なに?」 「学校行って帰ってきた。これからまた向かうけど。」 「そうなの?」 「そうなの。桜はしっかり休んでろよ。」 「う、うん。」