君に届かないI・LOVE・YOU





不幸中の幸いだったのは、私の家が、大和の家より先につくってこと。

2人にばれないように、こっそりと家に帰った。



…って!!

なんで私がこっそりしなきゃいけないのよ!!
自分の家にコソコソ入る必要なんかないじゃん。


むしろ、あの二人の方がコソコソしてほしいのに…



「桜、明後日大和たちと外食だって。」


家について一番最初に聞いたお兄ちゃんの声。

テスト期間の諸活動停止だから、部活がなくて、
まぁだからさっき会ったんだけど。

だから外部コーチのお兄ちゃんの仕事も休みなわけで…



じゃなくて…!!!



「外食って何!?」