その日の帰り道はとにかく憂鬱だった。
雨がどうとかじゃなくて、目の前の光景に。
大和と優衣亜ちゃんが相合傘してるところ、しかも、腕まで組んで。
これ、私が後ろにいるってわかっててやってるとしたらアレだね。
相当私に見せつけたいのかな?
はぁ…
ってかなんで大和が送られてんのさ!
大和って、こうゆう勘には鋭くて、傘なんて忘れたことないくせに。
折り畳みの傘だって忘れたことないくせに…
ぎゅうっと傘のとって部分を強く握る。
どんだけ哀れなんだよ、私ってば。
いい加減慣れようよ。
きっとこの先、私か大和が引っ越すまでお隣さんなんだから。