「日向君には、はいコレ。」


「沖縄のお土産ですか?」


「うん。いつも日向君にはもらってばっかだから。」


たまにはね、返さないとって思ったんだ。


「ありがとうございます!大切にしますね。」


「喜び過ぎだって。」


「そんなことないです!!」



日向君がそうやって笑ってくれると嬉しいなー

買ってきてよかった、って思える。



お兄ちゃんの言ってた通り、日向君ならいいのかもしれない。


ずっと側で笑ってくれて、大和なんかよりずっといい子で、

日向君の方がいいのかもしれない。



でも、なんでだろう…


大和じゃなきゃダメなんだって、痛いほどに痛感するのは。


日向君じゃダメ…


そう思う程に、大和のことが好きで。