今の席は一年間変わらない。



来年のクラス替えまではずっと大和の隣。






いつもはそれが嬉しいのに、




今はそれがただ残酷だった。





「大和、また弁当?」


「優しい彼女でいいよな。」



「…そうでもねぇよ。」


「なに言ってんだよ。
佐藤さんとか普通の男は無理だって。」





そんな話声がクラスに飛び交っては消えていく。




新学期そうそう大和と優衣亜ちゃんが付き合ってるって噂が流れて、すぐに広まっていった。


予想はしてた………。


けど、やっぱりショックは隠せない。







大和はずっとバスケだけが好きだと思ってた。




大和は彼女なんてつくらないって思ってた。






私にそんなこと言う資格なんてないのに………