君に届かないI・LOVE・YOU





……そんなわけないよね。

考え過ぎだ……。




ただ純粋に看病しるだけかもしれないのに。


それだけじゃないのは、私の方だ。




帰ってから、大和の家行こう…。



「桜、試合始まったよ。」



「…うん。」



大和の代わりのPGが入ってから、試合はまた再開された。



夕凪君はやっぱり上手いんだな、って改めて思うのと同じくらい……


ううん、それ以上に目を引くのは、


現代の花形ポジション、SGの花咲君。




アメリカでお兄ちゃんが見つけてきた天才。


まるで背中に翼があるかのように自由に動く。

身長差なんて全然感じさせない存在感。


何気なく周りの人をフォローしてるにも関わらず、点数を稼ぐその姿は、天才そのもの。




ねぇ…大和もこれくらい、上手かった?