「っミキさん!すいません!」
「ほんっと俺、どうかしてましっ」
「コウキ」
俺が言い終わる前にミキさんは俺の名前を読んだ
「コウキ、私を好きって本当?」
「っ……!」
こんな真剣なミキさん初めてだ。
俺の目から視線を外さない
「コウキ…ほんと?」
なにも言わない俺にしびれを切らしたのかもう一度聞いてきた
「…ほんと…っです。…俺!ミキさんに初めて会ったときから…っていうかミキさんに一目惚れしてて!でも、俺はただの後輩としか見られてないってわかってたから…」
自分が何を言いたいのかも、何を言ってるのかもわからない
「でもっ!それがすげぇ辛くて!今まで平気な顔してたけど、苦しくて、でも所詮俺はミキさんの後輩でしかなくっ…!?」
何が起きたか一瞬わからなかった
俺はミキさんへ想いを伝えるのにいっぱいいっぱいで…
…いきなりミキさんにキスをされるなんて思ってなかった。

