かわいい王子VS鈍感な姫


「入学生代表の時に名前言ってたから、覚えちゃったの。」


そういえば、名前言ったんだった。


もう忘れてた…。


「真知ちゃん、よく覚えてるね!」


「あたし記憶力には自信があるの。七海くん、よろしくね!」


「あぁ、よろしくな。」


キーンコーンカーンコーン━


「俺、教室戻るわ。じゃあな。」


俺は教室に戻った。


「あっ!森くん!」


…ギクッ…。


なんか嫌な予感がするんだけど、気のせいか…?


「「「森く~ん!」」」


「ねぇ!どこ中出身なの?」

「ねぇ!彼女いるの?」


「ねぇ!…」



やっぱり質問攻めかよ…。