かわいい王子VS鈍感な姫

1時間後━


もうすぐ都倉との試合が始まる。


相手チームのベンチには都倉の選手。


昨年とは違った緊張感がある。


昨年は都倉の強さがわからなかったから、ただ初めての試合ということで緊張していた。


今年は強さも知ってる上での緊張だ。


蒼が加わった俺たちのチームがどれだけ通用するのか…。


ふとポケットの中に手を入れる。


郁からもらったお守りがある。


いけるよな…!


『都倉高校対桜高校の試合を始めます。…礼。』


礼をした後、俺たちは円陣を組んだ。


「気持ちで勝つぞ!!」


「「「オー!!」」」


俺たちの円陣を聞いていた都倉の選手はこっちを見て笑っていた。


確かに…ださい円陣かもしれない。


でもこの気持ちがあるからこそ、お前たち都倉に前向きに立ち向かえるんだよ…!


せいぜい昨年みたいに甘く見てろ…。


昨年の俺たちとはひと味違うよ…?


そうですよね…部長?


…主審の合図で試合が始まった。