かわいい王子VS鈍感な姫

ビデオを2セット目から見たから蒼にはわからないか…。


「1セット目は都倉は本気じゃなかったんだよ。」


良平の言葉を聞き、またもや驚く蒼。


2セット目を見た後、1セット目を見た。


「ほ…本当ですね…。」


俺たちも改めてこんなに手を抜かれていたんだと感じた。


「俺は都倉からフルセットにいってでも3セットとるつもりだ!」


ぶ…部長…。


「良平と蒼はどんどんスパイクを打っていけ!とりあえず、攻めよう。今年は蒼もいる。前向きにいこう!」


そうですよね…部長!


勝つ気持ちがなければ、もし勝てる試合でも勝てない。


勝つ気持ちがあれば、負ける確率の方が高くてもひっくり返せるかもしれない。


「『名前で負けるな!気持ちで勝て!』ですね!頑張りましょう!」


部長についていきますよ…!


良平と蒼も力強くうなずいた。


「2回戦は良平と俺が交替。七海はそのまま出場。蒼はピンチにならない限り温存だ。」


「俺は出て部長は出ないんですか!?」


良平は言った。


部長は静かに答える。


「俺が出るよりも良平が出た方がピンチになる確率は少ない。それに、俺はチームの実力を外から見たい。悪いが頼む。」


「わかりました…!」