桜高校に入って、2度目の春がやってきた。


昨年同様、桜が綺麗に咲いている。


「あたしたちももう2年生かぁ。…1年経つの早かったね。」


郁がつぶやく。


確かに早かったな…。


けど、俺はこの日を待っていた。


「郁!良平!俺たち3人同じクラスだな!」


俺はハイテンションで言う。


3人同じクラス…これが、俺がこの日を待っていた理由。


桜高の特進は2年から前年度の総合成績順でクラスが決まる。


1組は1位から40位、2組は41位から80位、3組は81位から120位だ。


俺は柳川先生によると1位、良平は3位、郁は4位だったらしい。


「だよね!本当にうれしい!…他には誰がいるんだっけ?」


郁の質問に良平が答える。


「隼人と雫も一緒だよ!」


1組で特に仲良かった人はみんな同じクラスなんだよな。


「良平、雫と同じでよかったじゃん♪」


俺は言った。


俺の良平は雫を好きという予想は当たっていて、実は体育祭が終わってから2人は付き合いだした。


「ま…まぁな////」


また顔赤くして…何か月付き合ってるんだよ…。