かわいい王子VS鈍感な姫

トントン━


肩を誰かに軽く叩かれた。


いきなりだったのに、そこまで驚かなかった。


かなり緊張していたら驚いてただろうし、やっぱり大丈夫…!


俺はそう実感しながら振り向いた。


「あっ…!」


そこには俺と同じ所から走るメンバー


東森さん、隼人、雫がいた。


「七海、予選突破しような!」


隼人の言葉に東森さんと雫がうなずく。


もちろん…!


『第1走者の人、スタート場所を決めるので前に来てください。』


俺はみんなを見てうなずき、前に出た。



「じゃんけんで勝った人から好きな場所を選んで…」



…じゃんけんの結果、俺は内側から2番目になった。


先生からバトンをもらい、いよいよリレー予選の始まりだ。


俺は頬を軽く叩く。


…よしっ!


「では、始めます。…位置について、よーい…パンッ!!」


勢いよく走り出した。