かわいい王子VS鈍感な姫

クラス対抗リレーは8クラスで予選を行い、上位4クラスが体育祭のトリを飾る本選に出ることができる。


リレーに出たいという気持ちはないのに、ただタイムだけでほぼ強制的にリレーメンバーになった俺たち。


そんな俺たちの目標は『本選に出て優勝すること。』


…よし…


まずは予選突破からだ…!


「七海、隼人たちはもう行ってるみたいだし集合場所に早く行くぞ!」


「…おう…!」


良平に返事をして集合場所に向かおうとしたその時


「七海!」


名前をいきなり呼ばれた。


「い…郁っ!」


声の正体は郁だった。


緊張してる時に驚かされるといつも以上に驚いてしまう。


「び…びっくりさせんなよ…。」


「あっ…ごめん!…えっと、リレー頑張ってね!」


…ドキッ…


「あ…あぁ。頑張るけど、一応敵だからな?じゃ!」


俺は郁と別れ、集合場所まで良平と走った。


集合場所に着き、指定の位置に座る。