かわいい王子VS鈍感な姫

「そんなに速いのか!?早く良平の本気見たい!」


隼人の反応を見て良平は「だから速くないって!七海、何吹き込んだんだ?」と言ったが俺は無視する。


「まぁまぁ。リレーの予選が午前の最後にあるからそれまでお預けだな。」


「そういえば午前の最後だよな。あ~楽しみだ!」


見物者みたいなこと言って…


隼人はのんきだな~。


隼人もリレーに出るってのに。


そのあと、俺たち3人は席に戻り競技を見ながら雑談した。


俺が次に出るのは綱引き、その次にリレーの予選だ。


『1年綱引きに出場する人は集合場所に…』


あっ、呼ばれた。


30分ほどしていた雑談を抜け、集合場所に行く。


男子の綱引きと女子の棒引きは2クラス合同で行う競技で、1回戦での勝ち同士、負け同士が2回戦で対決し順位を決める。


俺たち1組は2組と合同。


この2つの競技だけが郁と敵ではない。


自然とやる気がわいてきた。


集合場所で点呼を終え、綱の横にスタンバイする。


席のほうをちらっと見ると、郁がこっちを見ていた。