かわいい王子VS鈍感な姫

半分を過ぎた頃から加速する俺とは違い、良平は走りだしてすぐなのに、もう他の7人よりも前を走っている。


その間は広がっていった。


暫定2位の奴も加速し始め、良平に追いつこうとするが歯がたたない。


そして…良平は他の7人を寄せ付けないままゴールした。



「…すごい…。」


隼人はつぶやいた。


確かにすごいけど…真実を聞いたらもっとすごいぞ?


俺にはわかるんだ。


良平は本気を出してないってことが…。


「良平って…すごいな…!」


「隼人…すごいって言うのはまだ早いよ。」


俺は札を箱にいれている良平を見て言った。


「え…?どういうことだ?」


「良平の口から聞かせてやるよ。…良平!」


俺は良平を呼び寄せた。


「おつかれ、良平!」


「七海もな!」


さて、隼人に教えてやるか。


「良平さ、今の…本気じゃなかったよな?」


俺がそう言うと、隼人は驚いた。