かわいい王子VS鈍感な姫

体育祭当日━


結局、俺は綱引きも大縄も出ることになった。


枠は空いていなかったが出る予定だった奴が骨折してしまったのだ。


「七海~!良平く~ん!」


運動場に移動中、郁の声がした。


「2人は何に出るの?あたしはね~障害物競争と大縄!」


郁が障害物か…。


色々やらかしそうだな…!


「俺は100mと綱引きと大縄と…リレー!」


「いっぱい出るんだね!ななちゃ…七海は体育祭好きだもんね!良平くんは?」


あっ、『ななちゃん』って言いかけた!


…敢えてつっこまないでおくか。


『ななちゃん』


…おしかったな…。


「俺は100mと大縄とリレーだよ!」


「2人ともリレーなんだ~!応援するね!あっ、あたしの応援もよろしく~♪」


「しないよ?」


俺がそう言うと郁は「え?」という顔をした。


「なんで応援してくれないの…?」


「体育祭はクラス対抗だろ?郁は敵だからな!」


…な~んて、心の中ではめちゃくちゃ応援するけど。