かわいい王子VS鈍感な姫

「事が起きてから気付くっていうのはよくあることだって…!な?」


「…あぁ…。」


ありがとな…良平…。


励ましてくれてるんだよな…。


良平が友達で…


いや、親友でよかった…!


そんな良平だからこそ、俺は全部話せるんだろうな…。


「あのな、俺決めたんだ。」


良平は『何を?』という顔をしている。


「郁が…いつか俺の彼女になってくれる時が来たら…その時は『ななちゃん』って呼んでもらう。だから、もっと頑張るって決めた!」


「…頑張れ!俺、郁ちゃんが『七海』って呼んでるのはまだ聞いてないけどさ…郁ちゃんが『ななちゃん』って呼ぶ声をまた聞きたい。」


俺も聞きたいよ…。


「ありがと…頑張るよ…!良平も頑張れよ!」


「え…?俺!?何を頑張るんだよ!」


良平にも頑張ってほしいと思って言うと、良平はかなり慌てはじめた。


俺…知ってるよ?


良平が…


雫のことを目で追ってること…。