「はぁ、はぁ、はぁ」


よかった。銀斗先輩、追ってきてない。


「永恋?」


「!!?」


後ろから声がした。


「あっ…森岡先輩…」


森岡先輩がいた。


「どうしたんだ?」


「あっ…いえ。…なにも」


すっかり忘れてたよ…先輩のこと……


「永恋、今日、暇?」


「…いえ。部活が…」


「じゃ、部活終わったらでいいからさ、どこか行かない?カラオケとか!」