「また?」 「うん。みたいだね」 この前と同じで蜘蛛が入ってた嫌がらせってことは犯人はまたもや森岡先輩のファンかな… 「おはよー帆波さん」 「あ、おはよ。雅くん」 「あ…」 雅くんは私が持っている蜘蛛を見て止まった。 「ん?どうかした?」 「だからかぁ…」 「え?」 「だから翔くんが教室のに入れずあんなことでこっち見てるわけかぁ」 「あ、ほんとだ笑」 ふと教室のドアを見ると涙目の翔がこっちを見ていた。