「はい。2000円で800円のお返しですね」 「……行くぞ。永恋」 「え!?」 私、お金払ってない! 「あの…銀斗先輩」 「なんだ」 森岡先輩と仁己先輩は前を歩いている。 「私、お金払ってないです」 「あぁ、いい。俺が出す。」 「そっそんな!悪いです!」 「大丈夫だ。あれぐらいなんともない。」 「でも…」 「いい。甘えとけ」 銀斗先輩はそう言ってニカッと笑った。