「...んだよ...。
焦らせんなよ...」


「はーっ」と安心したような溜息をつき、彼はしゃがみこんだ。



「ああっ、ごめんっ!」


「謝るほどじゃねーけどな」


楽しそうな笑い声が響く中。






「――――」



リビングの外では

同じイニシャルストラップを持った少年が


静かに佇んでいた。