奈津「柊貴くん、どうしたの?」

なっちゃんは僕が急に引っ張ったのを不思議に思ったみたい。

なっちゃんを不安にさせたくないしなぁ。

でも、嘘はつきたくない。

柊貴「さっき、知らない女からチョコを渡されそうになったので逃げたんです」

そう言うと、なっちゃんは顔を歪ませた。

ヤキモチかな?

めっちゃ可愛いっ!

僕をどれだけ惚れさせれば良いのかな?

奈津「じゃあ、また放課後ね」

はっ?

僕、なっちゃんからチョコもらってない……。

気分が下がるわぁ。