奈津「好きな人に会いに来てるんじゃないの?」 亜矢は、首を横に振った。 違うの? 亜矢「好きな人に会いに来てるなら、いちいち奈津がいるか聞いてこないでしょ?お昼休みだって、奈津がいないって言ったら、すぐに帰っていくし」 亜矢は、なにが言いたいの? 亜矢「柊貴くんはね、奈津に会いに来てるんだよ」 えっ? 好きな人じゃなくて、私に会いに? 嘘でしょ? 亜矢「だから、これからも柊貴くんを避けていくのか決めなさい。私が言えるのは、これだけだから」 そう言って、亜矢は私の部屋を出ていった。