それから暫く、静寂が続いた。

寝つけないのか、チャルは布団から上半身を起こし

煙草に火をつけた。

いつの間にか馴染んだ、甘い匂いの煙。

ユルカはそれに安心して、暫く経つと寝息を立て始めた。


「……ごめんね」


眠るユルカに掠れた声で小さくチャルは謝った。