ブルーは真っ黒な髪と目をした、痩せて背の高い女の子だ。
ここに来る前はファッション雑誌のモデルをやっていたというけれど、
ここでは皆に『嘘つきブルー』と呼ばれている。
その時によって言ってることがいちいち変わるらしい。
そういえば以前喋った時は「ここに来る前はお金持ちのお嬢様だったの」と言ってた気がする。
どうしてそんな嘘つきの女の子とユルカは仲良くしているのか、
カスカにはどうしてもわからなかったので、何気なく尋ねてみた。
「遊園地だよ」
柔らかい、カスカと同じ茶色い髪がみるみる編まれていくユルカが言った。
「ブルーは、自分の心の中に大切な遊園地があるだけなの。嘘つきなんかじゃないわ」
「私はそこでコーヒーカップに乗ったり、メリー・ゴー・ラウンドに乗った
りしながら彼女の話を聞いてるのが、楽しいんだ」
仕上げに、三つ編みの先をリボンで括った。「ありがとう、カスカ」
いつもの笑顔を見た時、(ユルカは自分よりも、何倍も広くて大きい。)
カスカはなんとなくそう思った。
ここに来る前はファッション雑誌のモデルをやっていたというけれど、
ここでは皆に『嘘つきブルー』と呼ばれている。
その時によって言ってることがいちいち変わるらしい。
そういえば以前喋った時は「ここに来る前はお金持ちのお嬢様だったの」と言ってた気がする。
どうしてそんな嘘つきの女の子とユルカは仲良くしているのか、
カスカにはどうしてもわからなかったので、何気なく尋ねてみた。
「遊園地だよ」
柔らかい、カスカと同じ茶色い髪がみるみる編まれていくユルカが言った。
「ブルーは、自分の心の中に大切な遊園地があるだけなの。嘘つきなんかじゃないわ」
「私はそこでコーヒーカップに乗ったり、メリー・ゴー・ラウンドに乗った
りしながら彼女の話を聞いてるのが、楽しいんだ」
仕上げに、三つ編みの先をリボンで括った。「ありがとう、カスカ」
いつもの笑顔を見た時、(ユルカは自分よりも、何倍も広くて大きい。)
カスカはなんとなくそう思った。



