たべちゃいたいほど、恋してる。②





夏祭りにたまたま露天で買った安物だが、優衣にとっては数少ない龍之介との揃いのもの。

気付かずに無くしていたら、ショックのあまり寝込んでいただろう。




(よかったぁ…)




本当にありがとうございます、と何度も頭を下げる優衣。


そんな優衣に彼は焦ったように首と両手を振った。




「いやいや!っていうか…遊佐さんと高野だよな?桐花国際の…」


「…もしかして…新藤?」




おれおれ!と自分の顔を指差しながら二人の名前を呼んで笑う彼に、夏希は訝しげにぐっと眉を寄せる。

そして暫くジーッとその顔を凝視した後、小さく名前を呟いた。


どうやら夏希の知っている人だったらしい。