コロンと手のひらの上に転がったそれに優衣は見覚えがあった。
(あれ?これって…)
心当たりのあるそれに慌てて鞄の中から携帯を取り出す。
するとそこについているストラップの先端だけが無くなっていた。
そこにはピンクゴールドのクローバーが揺れていたはず。
どうやら留め具が歪んでしまっていたらしい。
カフェにいる間は確かについていたそれ。
恐らく帰り際、鞄に入れる際にテーブルか何かにぶつかって外れてしまったのだろう。
「あ、ありがとうございます!」
クローバーを受け取った優衣は、ふにゃりと泣きそうに顔を歪め目の前の彼に勢いよく頭を下げた。
それもそのはず。
それは龍之介とお揃いで買った品なのだ。


