たべちゃいたいほど、恋してる。②





コロンと手のひらの上に転がったそれに優衣は見覚えがあった。




(あれ?これって…)




心当たりのあるそれに慌てて鞄の中から携帯を取り出す。

するとそこについているストラップの先端だけが無くなっていた。

そこにはピンクゴールドのクローバーが揺れていたはず。

どうやら留め具が歪んでしまっていたらしい。


カフェにいる間は確かについていたそれ。

恐らく帰り際、鞄に入れる際にテーブルか何かにぶつかって外れてしまったのだろう。




「あ、ありがとうございます!」




クローバーを受け取った優衣は、ふにゃりと泣きそうに顔を歪め目の前の彼に勢いよく頭を下げた。


それもそのはず。

それは龍之介とお揃いで買った品なのだ。