たべちゃいたいほど、恋してる。②





そして、くるっと声のしたほうへ振り返る。


するとそこには先程までいたカフェの制服を着た一人の少年が、優衣たちの方に向かって走ってくる姿があった。




「あれ?あれってお店の店員さん?」




不思議そうな顔をして首を傾げる優衣に、夏希はそうみたいねと軽く相槌をうつ。

呼び止められたのは間違いなく二人だったらしい。


迷うことなく真っ直ぐこちらに走ってきた黒く長い腰エプロンをした彼は、優衣の前でピタリとその足を止めた。


そして、グッと突き出された右手の拳。




「ふぇ?」


「これ、落とされましたよ」




彼の拳に合わせ反射的に優衣が両手を差し出せば、その手のひらに落とされたのはピンクゴールドのクローバーで。