見た目も味も文句なし。
龍之介は"親父が作った方が格段に美味い"と苦笑いを溢すが、優衣は龍之介の作ったものの方が美味しいと本気で思っている。
それを龍之介の父親に話したところ
"龍が君に作るものには、特別に愛情の隠し味がたくさん入っているからね"
とウインクを返された。
そしてそれに照れながらも頷いた優衣。
龍之介が作る料理の中に感じるたくさんの"愛"が何よりも優衣に最高の幸せをもたらすのだ。
現在進行形で出されたケーキを食べながら何とも失礼な話ではあるが、一度沸き上がってきた感情はなかなか消えない。
しかし目の前のケーキを残すかどうかというのはまた別の話で。
それらはものの数分で二人の胃袋へと消えていった。


