たべちゃいたいほど、恋してる。②





龍之介は直ぐ様、父親のレストランで働くパティシエに頭を下げ教えを請うたのである。

そのパティシエが驚きに目を白黒させたのは言うまでもない。


何とも下心満載な理由だが、理由がどうであれ熱意は本物。


料理に対しては真面目に向き合う龍之介の姿勢を知っていた彼は、その頼みを快く引き受けてくれたのだ。


元来好きなものには凝り性である龍之介。

翌日から猛特訓を始め、その腕はメキメキと上がっていった。


もちろん、龍之介のアルバイトの理由がそんなことであったなど優衣は知る由もないのだが。


それこそ愛されている証拠だが、龍之介はそんな努力を表に出そうとしないのである。




(うぅ…龍くんのケーキ食べたくなってきちゃった…)