たべちゃいたいほど、恋してる。②





その姿が頬袋に食べ物を詰め込んだ小動物に見えたのは夏希の目の錯覚ではないだろう。


どうも和むな…などと一人ぼんやり考えている夏希とは対照的に、優衣は拗ねたように小さく唸る。


じっとりと夏希を睨むように見上げる優衣。

そして何かを思いついたようにパッと顔を上げると




「いーもん。もうなっちゃんには健くんの好きなものとか教えてあげないんだから!」


「んなっ!?」




優衣は小さな逆襲に出た。


予想外の反撃に思わずウッと息を詰まらせる夏希。

その顔には珍しくうっすらと赤が差している。




「な、ななな…何でいきなり梨本が出て…!?」


「知ってるんだからねー!なっちゃんが健くんと二人で映画館デートしたの」


「!?」