そんな優衣に何かいい案を出してあげたい夏希だが、如何せん相手はあの龍之介だ。
最早どんな反応が返ってくるかわかっているだけに助言のしようがない。
(だって…何あげたって喜ぶに決まってる)
どう考えてもその答えにしか行き着かない夏希は心底思う。
何故こんな夏の暑い日に惚気を聞かされているのかと。
腹の底から盛大な溜め息を吐きたい気分だった。
もっと有意義な過ごし方がいくらでもあるはずなのに。
それでも話を聞いてしまう自分に涙が出そうだ。
「それはいっつも言ってるもん。もう…なっちゃん真面目に考えてる!?」
「考えてる考えてる(っていうかいつも言ってるんだ)」
夏希の素っ気ない相槌にぷぅと大きく膨れる優衣の頬。


