たべちゃいたいほど、恋してる。②





龍之介の口真似をしながらそう言った後、頬を膨らませながら口を尖らせ拗ねる優衣。


何か欲しいものがあると言ってくれたなら、と優衣は思う。

そうすればいくらでも頑張るのにと。


それなのに龍之介は無力だ。

何かを求めてくることは滅多にない。


先日のキスの一件ですら、龍之介にすればかなり珍しい要求だったのだ。


そんな無欲さが優衣の不安でもあった。


自分には何も出来ることはないのではないかと。

だから何も求めてこないのではないかと。


考えれば考えるほどマイナスに動いていく思考に優衣の顔が情けなく歪む。




「なら無理にプレゼントなんて用意しなくていいんじゃないの?笑って"大好きだよ"とか言えば大丈夫だって」