たべちゃいたいほど、恋してる。②





「…なるほどね(そんなことしなくても十分骨抜きだと思うけど)」




夏希はそんな優衣の落ち込む様子を見て、気づかれないように小さく溜め息を吐いた。

その心の内が優衣に知られることはない。




(うーちゃんがそんな悩む必要ある…?)




悩むのが龍之介ならわかる。

一度優衣を一人で泣かせてしまったせいだろうか。

彼は優衣を喜ばせるために頭を使う男だ。


夏希が見るかぎり、大上龍之介という男は目の前の小さな彼女を溺愛している。

それはもう見ているこちらが胸焼けするほどに。


少なくとも龍之介と多少関わりを持ったことのある人間ならすぐにそのことに気付くだろう。


それくらい龍之介は優衣に甘いのだ。